ガーデングッズとカフェの店舗デザイン

クライアントの奥さんが経営していた店舗兼住宅であるカフェが老朽化したため、クライアントの定年を機に、趣味をいかしたガーデングッズとカフェを新築したいとのご依頼があり、基本的に一階部分を店舗に、二階部分を住居にした店舗兼用住宅の計画がスタートしました。

立地は人口5万人程の都市のメイン商店街にほど近い第一住宅専用地域。
いわゆるニューファミリー層も含み、グリーンやガーデニングを街づくりにとりいれる環境にありました。

店づくりのポイントとしては2つの異なる業態の相乗効果を図るため、店頭は同じイメージのデザイン処理とし、植栽や花を配することで街並みに溶け込む「店舗らしくない」ファサードの店づくりを計画しました。

ガーデングッズの店は緑と花に親しんでもらいたいということで、床のレベルを変化させ、リビングとベランダ、そして温室をイメージした空間構成で、気軽に入れる店作りを心掛けました。

カフェについては柔らかい日差しを浴びながら、午後のティータイムが楽しめるように、シンプル&モダンをテーマに、明るく広がりとゆとりのある空間作りを構築しました。

主な客層としては30歳から40歳代の主婦層と40歳代以上の男性をターゲットとしました。

クライアントの要望では店頭をテラスショップにしたいというものとテラスショップで2つのスペースの相乗効果がでるような店作りをということだったので、以下のようなプランを提示しました。

<店舗デザイナーの提示プラン>
・店頭にテラスを置くことで、それぞれの店の内と外との一体感を演出。テラスからリビングに入るような気軽な感じでお客を店内に導入する。
・住居からの動線は、廊下を介しながらそれぞれのショップへ誘う計画。
・カフェとガーデングッズの店の関連性を強調するために、間仕切り壁にスリット状のウインドを設け、相互のショップを垣間見ることができるようにする。

ガーデングッズの店とカフェをそれぞれ個別に見ていくと、まずガーデングッズの店は英国製のじょうろや輸入物のガーデンツール。各種コンテナやハンギングバスケット、小物を中心としたアクセサリー類、観葉植物など。

また、狭いスペースを有効に使用するため細かい什器類は一切避け、中央に大テーブルを1台しつらえることで大きく回遊できるようにデザインしました。
照明については植物や花の鮮やかさを強調するために、植物用蛍光灯(観賞用)と、熱の少ないダイクロハロゲン球の拡散型照明器具を配置しました。

カフェについては、メニュー構成をコーヒー、紅茶、フレッシュジュース、ワインを中心に若干のアルコール類とソフトドリンクとし、自家製のクッキーも数種置くことに。
また、入口導入部を広く取り客席テーブルを小ぶりの丸にすることでテラス感覚で自由に配置することを可能にしました。
照明はクールビームダウンライトと光ボーダーを使用。満遍なく穏やかでさわやかな明かりをえるためのレイアウトとしました。