そば処と民宿の店舗デザイン

長年首都圏で呉服屋を営んでいたクライアントは、第二の人生を故郷で過ごすことを決意、趣味の料理をいかして、そば処&民宿の経営を計画。

土地は既に購入済みであり、従業員は雇わず夫婦だけで経営の予定であるとのことでした。
そして立地は徒歩3分ほどの距離に町営の天然温泉施設やそこに隣接したホテルがあり、海水浴場や漁港にも近く、名所、旧跡に囲まれた非常に恵まれた場所であるが、「建物は3階まで、高さは13メートル以下、屋根・外観などは自然と調和のあるデザイン」という規制があるということ。

主な客層は、地域の住民であり、これが全体の80%を占めると予想していました。
残りの20%は観光客やドライバー等の地域外の全年代層がターゲットとなるとのこと。

打ち出すメニューは手打ちの田舎そばに加えて、海の幸や山の幸のバーベキュー、旬の物や地域の食材を使用した家庭料理、地酒やワインなど。

 

店作りのポイントは「そば処」と「民宿」の区切りを明確にしながら、季節、時間などによるフレキシブルな仕様を可能にすること、店舗や民宿の客室は杉材を活かした純和風にまとめ、明と暗のコントラストを創出することです。

 

クライアントの要望は、夫婦2人できりもりできる規模の建物であること、今後この建物の裏に本格的な母屋を増築予定なのでそれを見据えた動線計画を立ててほしいとのこと。
したがって今回の建築はローコストでお願いしたいということでした。

クライアントの要望を取り入れた結果、今回は敷地の60%を使用し、残りの40%は将来の増築に充てること、民宿にL字型の廊下を設け、オープン式であるが、そば処の店舗との区分けを明確にすること。一つの演出効果として、廊下に腰かけ食事ができるように、また8帖和室を時期によって解放するなど時期に合わせた仕様ができるような仕組みを取り入れました。

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